2017年のマイベストアルバム
2018年になって半月経ちますが、2017年の年間ベストアルバムを書きました。12月に買って、まだ咀嚼できてないアルバムもありますが、今の自分にとってのマイベストってことで書きます。
17.BiSH「THE GUERRiLLA BiSH」
福岡に遊びに行ったとき、タワレコで299円限定のゲリラアルバムがあったので買ってしまいました。すべて初めて聴いた曲でしたが、前半より後半のラウドでノリがいい曲が連打される流れのほうが好きだし、昨今のスクリーモとは少し違い、どことなく90年代ぽさが感じるのがいいですね。
BiSH / My landscape[OFFICIAL VIDEO]
16.Middle Kids「Middle Kids」
シドニーのスリーピースバンドなのですが、12月に過去にShazamした曲を聴いてたら、「Edge of Town」がよすぎて衝動買いしてしまいました。エモ、オルタナキッズ好きならその曲のギターはたまらないのではいのでしょうか。
15.imai「PSEP」
まさかの活動休止となってしまったgroup_inouのトラックメイカー初のソロ音源です。8月に宮崎であったライブがドチャクソ最高だったので、その場で買ってしまいました。ライブのどうかしてるくらいの爆音で聴いたときの感動にはどうしても劣ってしまうけど、独自性しかないポップな音とメロディーは健在です。
14.sea's line「trademark」
福岡の女性ボーカルバンド4人組のフルアルバム。2016年末の発表なんですが、ここに入れちゃいました。歌に比重を置いたオルタナバンドなんだけど、技術やキャッチーさをひけらかすことなくても、メンバー全員の演奏力の高さと世界観が伝わるし、長く活動すればするほど絶対かっこよくなるバンドな気がする。
いわずとしれたシューゲイザーレジェンドの22年ぶりのアルバムなんですが、自分はこのアルバムが初体験でした。フジロックのレッドマーキーで見た演奏があまりにも気持ちよすぎて買ったのですが、名は体を表した荘厳で幻想的な音は、やっぱりあまりにも気持ちよかったですね。
Slowdive - Sugar for the Pill (Official Video)
12.warbear「warbear」
Galileo Galileiのフロントマン尾崎雄貴初のソロアルバム。まずガリレオのラストアルバム「See And The Darkness」と一緒でグレッグカルビがミックスを手がけた音の良さに耳がいくアルバムですが、昨今のシーンに目も暮れず、ひたすら自分が影響を受けた音楽を自分に落とし込んだアルバムだなと思いました。傑作なのは間違いないけど、これから聴いていくたびによくなっていくアルバムなので、まだこの順位かなー。
11.The National「Sleep well beast」
名前は知っていたけど、リリース後のTLでの大絶賛と、大好きな家ジャケがとにかく素晴らしかったので買いました。12月に買ったのでまだあまり消化できていないけど、やっぱり2曲目の「Day I Die」が最高で、それからの流れも秀逸ですよね。あと、ドラムの音とアートワークが最高です。
The National - 'Sleep Well Beast'
10.GRAPEVINE「ROADSIDE PROPHET」
まったく駄作ではないのですが、正直期待を下回ってしまったアルバムでしたねー。一つ一つの曲のクオリティは高いけど、今までのアルバムに比べるとキャッチーさやフックに欠ける部分がありましたね。だけど「Chain」はバインのキャリア至上屈指の名曲なのではないかと。
9.Beck「Dreams」
2年前に発表された「Dreams」があまりにも素晴らしくて、ジャケット含めて期待しかないアルバムでした。間違いなくベック至上最もポップなアルバムだし、どの曲も強度があっていいんだけど、アジカンのゴッチがツイートしてたように、音のコンプが効きすぎてて、もうちょっとローファイなミックスで聴きたかったなーと思いました。
8.SuiseiNoboAz「Liquid Rainbow」
まさかのベースとドラムが脱退で、鉄壁のスリーピースが崩壊し、どうなるのかと思った中で、ボアズでしか出せないロックンロールアルバムをだしたのが何より最高でしたね。完成度は「ubik」と「THE END~」に譲りますが、野蛮だけど美しいメロディーと歌詞は健在だし、1stをプロデュースした向井秀徳大絶賛の表題曲は2017年のベストトラックといっていいです。
波多野のメロディーにえっちゃんの歌声って合わないはずがない組み合わせだと思いましたが、その通りでした。生活感とノスタルジックさといびつさが同居したえっちゃんの歌詞は本当にグッときますね。個人的には、モロにくるりっぽさ全開の「臨時ダイヤ」が波多野作曲だったのはちょっと笑いました。
6.Special Favorite Music「Royal Blue」
前作の「World's Magic」は今年ドライブ中に1番聴いたアルバムだったんですが、1年ぶりにでたこれもまた素晴らしいポップアルバムでした。特に前半4曲はすべてシングルカットされてもおかしくないくらい素晴らしいポップミュージックだと思います。
5.スーベニア「Think Twice」
名古屋発のスリーピースバンド初のアルバム。正式流通ではなく、自分が愛用しているclltvというレビューサイトのレーベルbookshelfからのリリースです。朴訥なオルタナインディーロックなんですが、自分がもしバンドでギターを弾いていたら、一番出したい音とコードの理想形を体現したバンドであり、ギター弾けないのにちょっと嫉妬してしまいます。CARDとbed好きにはかなりマストなバンドです。
4.CHAI「PINK」
ファーストフルアルバムでこの完成度は正直すごすきませんかね。バンドのコンセプト、メンバーのキャラクターはもちろん、曲のポップさと演奏力には映像見ただけで度肝を抜かれました。アルバム用の中途半端な曲が嫌いとメンバーが言っていた通り、全曲ポップかつキャッチーで、このタイプの曲もあるのか!って驚きに満ちているし、35分とコンパクトで流れに無駄がないのが本当にすごい。
3.シャムキャッツ「Friends Again」
トレイラーの時点で絶対好きなアルバムだと思ったんですが、やっぱりそうでしたね。アルバム買ったのは初めてなんですが、今までのシャムキャッツの中で一番シンプルなアルバムなんだろうなと思ったし、Real Estateを想起させるギターサウンドがとにかくいいですね。あと歌詞の生活感のある風景描写がすごくいいんですよね。
2.LOSTAGE「In Dreams」
過去最長3年のインターバルを置いた上に、ライブハウスとTHROAT RECORDSの店舗とオンラインのみの販売というかなり思い切ったアルバムは、LOSTAGE史上一番メロディアスなアルバムでした。「窓」「ポケットの中で」「REM」の流れは今までのアルバムの中で1、2を争う素晴らしい流れだし、メロディアスな曲が多いからこそ、「ガス」「戦争」というハードコアな曲が非常に映えるんですよね。十三FANDANGOでのライブで「昔はこんなに来てへんがったやん」と五味兄が言ってたけど、未だに好きな人が増え続けて長く聴かれている証拠だと思うし、本当にすべてがかっこよくて理想的なバンドだと思います。
1.MONO NO AWARE「人生、山おり谷おり」
単純に今年1番聴いたアルバムが1位です。今年知ったバンドで、ファーストアルバムなので、本来今までつくった曲の寄せ集めのはずなのに、アルバムの流れにまったく無駄がないし、演奏力、ギターリフ、構成、歌詞すべてにおいて完成度が高いです。このバンドは、海外、日本の昔の様々なバンドをルーツにしつつも、根幹にはそれらをルーツに独自の音楽性をつくっていったフジファブリックらのゼロ年代の日本のバンドらしさが感じられれるのがすごくいいなーと思います。フジロックで見たライブも素晴らしかったし、これからどんどん売れてほしいです。
気づいたら2017年に知ったバンドがベスト5の中3つ入っていましたし、いい音楽はやっぱり気になったときに聴いておくべきだなーと思いましたね。まだまだ聴けていないアルバムはたくさんありますが、昔聴きまくっていたDragon Ashやentとかを買わなかったし、自分の好みもゆっくり変化していってるなーていうのを感じた1年でした。2018年もいい音楽をたくさん聴けたらいいですね。